この教会は、アメリカの南北戦争後の1866年に黒人の教会として設立された。それまで通っていたファースト・バプティスト教会(サウス・ペリー通り)から独立する形だ。
翌年教会堂が建てられたが、1910年に火災で焼失してしまった。その後1915年に完成したのが現在の教会である。信者たちは教会を建てるために毎日一個のレンガを持ち寄ることを求められたので、「Brick-a-day Church」とも呼ばれる。
1950年代から60年代にかけて、この教会は公民権運動の重要な拠点となった。
モンゴメリーのバス・ボイコット(1955〜56年)の間、集会の場所となった。なお、ボイコット後の1957年には教会と牧師館が爆弾で攻撃を受けた。
また1961年には、人種差別に異議を唱えるフリーダムライドの乗客が白人に襲撃された際の避難所となった。暴徒は教会を取り囲み避難者は15時間閉じこめられた。(ファースト・バプテスト教会包囲)
教会は2000年に州のランドマーク・遺産に登録され、2024年に国の歴史登録財に加えられた。
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(2025-01-28)