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トリニダー遺跡の鐘楼(イタプア県トリニダード地区)
The Bell Tower of the Ruins of Trinidad (Trinidad, Itapúa Department)



17世紀後半から18世紀にかけて、スペイン領アメリカ南部とポルトガル領ブラジルの一部に、イエズス会が先住民の定住とキリスト教化を目的に伝道所=拠点村落を建設した。
現在「トリニダー遺跡」と呼ばれているところは、ラ・サンティシマ・トリニダー・デ・パラナという伝道所であった。この伝道所は1706年に建造され、自給自足の集落を目指し、教会や集会場、学校や作業場、先住民の住居などを備えていた。
しかし18世紀後半にイエズス会追放令が出され、それらの伝道所は放棄されることとなった。今回のポップアップカードは、トリニダー遺跡に現在も残っている鐘楼である。
イエズス会の伝道所が作られた範囲は、現在のパラグアイ、ブラジル南部やアルゼンチン北東部、ボリビア東部にわたる。いくつかの伝道所は世界遺産に登録されている。



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(2025-10-29) 写真公開