クトナー・ホラはプラハから東へ65kmほど、チェコの中央部に位置する都市です。1995年に、「クトナー・ホラ:聖バルバラ教会とセドレツの聖母マリア大聖堂のある歴史都市」として世界遺産に登録されました。
クトナー・ホラは13世紀後半に銀鉱脈が発見されたことにより、急速に発展しました。14世紀には王立造幣局が設立され、王国通貨のグロシュ通貨をここで製造するようになります。しかし16世紀になると銀が枯渇し、町は衰退していきます。
そんな銀山の町らしく、この聖バルバラ教会は、鉱員の守護聖人・聖バルバラの名前がつけられています。建設資金もほとんどが市民によって調達されました。1388年に教会の建設が始まりましたが、中断もあり、ひとまず完成したのが1558年。さらに改修が続けられ最終的には1905年になって完成しています。