旧中込学校
長野県佐久市にある旧中込学校。以前、復旧修理中の旧中込学校の記事を書いた。(「旧中込学校の太鼓楼」2020.09.27)
復旧修理は2021年1月に完了したようだが、私はその後訪れる機会がなかった。
先日久しぶりに旧中込学校に行ったのだが、私にとってはこれが修理後初の訪問だ。
入館料を払い、中に入る。
これは一階の様子。
2020年の工事中はベニヤで塞がれていた裏口も、元通りになっていた。
こちらは二階の廊下の色ガラス。
バルコニーの手摺りもきれいになっていた。
太鼓楼には上れない。「塔屋の内部の観覧は、危険なため禁止しています」とのこと。
前回は特別公開だったので入れたのだ。
修繕状況の写真も掲示されていた。
できれば、それぞれの写真に一言でいいので説明があると分かりやすいのではないかと思った。
とはいっても、これはもともと工事期間中だけ展示する予定で作成したものだろう。
これは一階の壁に取り付けられていた修理工事のプレート。
一番大きいのは1971年8月から73年6月まで行われた解体修理工事の記録だ。
プレートの記述によると、1919年(大正8)に新校舎が建てられた後、旧校舎は町役場に転用された。その際に内部が改造されたり、外壁も漆喰ではなくスレートに貼り替えられていたようだ。
それを1971年に一度解体し、できるだけ当初の形に戻して修理・組み立てたとのこと。
上の写真では、左側のプレートは小さくて分からないので拡大して掲載する。
それ以降の修理もそれぞれプレートが設置されていた。
右から
「部分修理 壁・屋根・塗装・建具 昭和五十七年十二月」
「部分修理 壁・屋根・塗装・建具 平成七年十二月十五日」
「平成二十七年六月 塗装及び部分修理、耐震補強(屋根、壁、木部等)」
「令和三年一月 部分修理(災害復旧)」
建物の周囲を歩いてみた。こちらは北側から。
南東側の壁面。
最後の写真は、校門を内側から。
以前、傷んでしまった状態を見ているので、修理されている建物を見て安心した。
今後も丁寧に維持していってほしい。
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