パラグアイの初代大統領カルロス・アントニオ・ロペスが、息子のフランシスコ・ソラノ・ロペスの邸宅とするために建てたもの。1857年にイギリス人建築家アロンソ・テイラーの指揮のもと建築が始まり、1867年にほぼ完成した。
しかし三国同盟戦争(1864-1870)でブラジルとアルゼンチン連合軍がアスンシオンを襲撃し、ここに軍隊を駐留させ装飾品や家具などを略奪したため、宮殿は荒廃した。
1890年に第9代大統領フアン・グアルベルト・ゴンザレスが修復に着手したがクーデターで中断し、1894年に第10代大統領フアン・バウティスタ・エグスキサが工事を完了させてここに住んだ。以後20世紀半ばまで大統領官邸として使われた。
現在、ロペス宮殿と呼ばれることもあるが正式名称は政府宮殿であり、大統領は居住していない。
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(2025-09-27)