ペーパークラフト製作・旧八幡市立図書館(3)

今回は、以前「失われた建築シリーズ」などと言いながら、その後全然進展していなかった建物のペーパークラフトの話である。
前回の記事が2017年7月ということで、もはや誰も期待していないとは思うが、一応形になったのでブログに掲載する。

なお、今のところメインサイトへの掲載はしていないし、型紙公開をするかも未定である。なにせ組み立て説明図をまったく作っていないので、どうしようかと思案中。

モデルとなった建物。

旧八幡市立図書館。

北九州市は、1963年に門司市・小倉市・戸畑市・八幡市・若松市が合併して誕生した。
この図書館は、まだ八幡市が自治体として存在していた時代、1955年に八幡市立図書館として建設された。設計は村野藤吾である。
北九州市が成立してからは北九州市立八幡図書館として利用されてきたが、2016年3月に閉館し、同年中に解体された。

壁の模様は、いろんな写真を見てなるべく忠実に作ったつもりだが、正確さは保証しない。
この壁面は開館時にはまだ完成していなくて、1956年の2期工事、57年の3期工事で作られたという話を読んだ。

模型のサイズ
建物本体 150mm×76mm、壁面の高さ54mm。
ベースの大きさ。195mm×125mm。

建物の北面。こちら側に玄関があった。ピロティは駐車場として使われていたようだ。

こちらは建物の東面。

南面。

西面。

あとは説明なしで写真だけ並べる。

新しい八幡図書館の館内には、旧図書館の模型や外壁のサンプルが置かれているという。模型は西日本工業大学デザイン学部建築学科の学生が1/100で精巧に作成したものだということだ。

いろんな建物が解体され、新しいものに置き換わっていく。
なんでも残せというのは無理なことだけど、何もなかったかのように忘れ去られていくのはよくない。
私もこうやって個人的に形に残していきたいと思う。
…なんて言って、ポップアップカードではないペーパークラフトは、まだ一つしか作ってないんだけどね。