ポップアップカードの作成と修正

久し振りのポップアップカード製作となった。
モデルは、バングラデシュの世界遺産「バゲルハットのモスク都市」に含まれるモスクの一つ、ランヴィジョイブル・モスク。ロンビジョイプールと書かれることもあり、カタカナ表記は一定していないようだ。

今日は文化財の話ではなく、ポップアップカードの作り方の話。
写真で、ほとんど同じものが二つ並んでいるが、右が最初に製作したもの。左がその修正版。
見通し通りにいかなかった部分があったので、設計時の考え方と、その後の修正について書いてみる。

まずはモデル。
最初は「Ronvijoypur Mosque」でGoogleの画像検索をして、ブログにはそのリンクを貼っておこうと考えたのだが、画像が少ない。同じ地域の別のモスクも同時に出てくるし、それぞれ形が似ているし混乱しそうだったので、ネット上の写真や図面を参考にして描いた。
こんな感じ。

レンガ造りで、中央にドームが一つ載っている。
特徴としては、四隅が円筒形で、軒の線が緩やかな「むくり(凸型の曲線)」になっていることが挙げられる。この形はベンガル地方の同時代(15世紀頃)の建築の特徴らしい。

四隅の円筒形の塔は数ヶ所、帯を巻いたように出っ張っている。建築用語をよく知らないので何と呼んでいいのか分からない。蛇腹?

左右の円筒のすぐ脇、屋根の近くにある小さな灰色の凹型のものは、外側に突き出しているから雨樋なんだろう。

最初にできたのがこれ。ドームは今までもやっていたように、階段状にして表現した。

① 軒・屋根のふくらみ。ほんの少しずつ折り位置をずらして、中央を高くした。
② 軒のすぐ下は庇のように少し出ているのだが、今回は切り抜きで表現。一つの長い切り抜きにしてしまうとカードがバラバラになるので、点線状に切り抜いた。
③ 円筒部分の凸部は、写真に書き込んだように全ての縦パーツに凸部を作れば巻いてある感じは出せるが、2mmしかないところにそんな突起を付けたら紙がちぎれそうなので、割り切って一番外側にだけ表現。
・雨樋は一応作ってみた。屋根の部分から少し飛び出している。

これらのことを考えながら型紙を設計し、ケント紙を切ってカードを作った。
折り終わって、いつものように撮影。裏から光を当てている時(上の写真がそう)には完成したと思っていた。

しかし、正面から光を当てたら問題に気付いてしまった。

問題(1) 軒の折り目部分。本来は写真の赤い線できれいに折り曲げているはずが、庇を点線状に切り抜いているために黄色の線の部分に自然に折り目が付いてしまう。その分、赤い線はピシッとしない。開閉を繰り返すと、黄色い線の部分に負担がかかるので、もっと形がくずれそうだ。
問題(2) 写真の④と記したところは、上端と下端でしか繋がっていないのでちょっと不安定。

下の写真は故意にこう曲げたのだが、さすがに自然にここまではならないにしても、左右に広がりやすかったりするので、建物の本体と連結する部分は増やしたい。

というわけで、これらを修正して作り直すことにした。

・円筒部分と屋根がつながるように、切込みをなくした。
・庇の部分の切り抜きは小さくして、折れにくく。ただ、それだけでは不安なので、屋根やドームが簡単に折り曲がるように、赤い線の部分に切込みを追加した。

修正をしてでき上がったのがこちら。今度は余計なところに折り目が付きにくくなった…はず。

最後は動きを動画で確認していただきたい。

これでおそらく、庇の切り抜き部分に変なシワはつかないだろうと思う。

この「バゲルハットのモスク都市」に含まれるモスクには、ほかにドームの数が9つあるものとか、60個(通称)のものとかあるので、ポップアップカードをもう一つか二つ作ってからメインサイトを更新しようと思っている。

予定では、このランヴィジョイブル・モスクの型紙を公開するつもりなので、「ああ、ここの切込みとかそういう意味なのね」というふうに見ていただければ幸いである。

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