旧上田市立図書館のポップアップカード

メインサイトで、長野県のポップアップカードを掲載した。
先日のブログで触れた、旧山辺学校、日輪舎と旧上田街学校、そして旧上田市立図書館の4点を更新した。

写真は、旧上田市立図書館のポップアップカード。
屋根の形は、折り畳む都合で実際の建築とはイメージが異なってしまった。

このカードから実物の屋根を想像するのは難しいし、また屋根を上から写した写真も見つからないので、建物を見下ろしたイメージを描いてみた。

国立国会図書館デジタルコレクション上では、「上田市立図書館要覧」の昭和14年(1939)版と昭和18年(1943)版を見ることができる。
写真は、昭和14年版に掲載されていた図書館の姿。(昭和18年版も同じ写真を使っている)

それぞれ建物の配置図が掲載されていた。

18年版の配置図に、現在残っている部分を着色してみた。ただし、中に入って見たわけではないので、自分の推測である。

沿革によると、1923年(大正12)に上田市に寄贈されて数年後に書庫を建設、納屋や事務室などを増築している。
そして1941年(昭和16)に大書庫が建設されたとのことである。なので、18年版には新旧ふたつの書庫が描かれている。(新=大書庫 旧=小書庫)

本文の方には、小書庫は「鉄筋コンクリート・二階建」、大書庫は、「木土造・屋根瓦葺 二階建」と書かれている。「木土造」という表現は聞いたことがなかったのだが、木骨で土壁、つまり土蔵造ということでいいのかな?

18年版に書庫の写真が掲載されていたが、手前が旧書庫、奥が新書庫と書かれていた。写真を見ると新書庫は土蔵造のようにも見えるがよく分からない。

今回は、旧上田市立図書館の型紙がダウンロードできます。よろしかったらお使いください。