長野県の建築のポップアップカード

2021-03-20

長野県の建築をモデルにしたポップアップカードを制作した。
一つは新作、もう一つは以前作ったものの修正作品である。
まずは修正した作品の方から。以前も掲載した安曇野市にある「日輪舎」の修正版。

以前、日輪舎のポップアップカードを、ブログのみ掲載した。

その時に、(1)玄関の庇の形が悪い、(2)窓の位置が実物と合っていない、という課題を自分で指摘しておいて、そのまま数ヶ月も放置してしまっていた。
先日、旧山辺学校の型紙を見直したところなので、その勢いを利用して、日輪舎の型紙も修正をすることにした。

基本構造は前回と同じ。上下別々に作って、それを接着している。庇は別パーツにして接着。
前回はあらかじめ全て折り曲げてから接着していたが、屋根部分を折り曲げてから接着すると位置がずれやすかったので、今回は屋根は接着してから折り曲げることにした。

窓の位置を実物に合わせて少し修正した。それから、狭かった入口も広げ、庇の形も長方形に見えるように調節した。

庇を接着したところ。このあと屋根を接着して、折り目をつける。

途中経過は省略して、完成。比較用に実物の写真も載せておく。

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次は新作。

こちらも以前ブログに書いたが、旧上田街学校のポップアップカードも作った。

この写真は以前も掲載したが、1878年に明治天皇が上田に巡幸した際に撮影されたもの。これは「上田市史」(1940年)から引用した。上田街学校の写真はこの1枚しか残っていないようで、いろんな資料で同じ写真が使われている。玄関部分の形などちょっと分かりにくいが、想像で制作した。
玄関の柱はもっと細いようだが、紙が折れ曲がってしまうので、実際よりかなり太くしてある。

写真を見ると、3階部分に国旗が掲げられ何人も人が立っている。この部分を、屋根と奥の壁と両方表現して立体的にしたかったので、別パーツを使った。(矢印部分)

後ろから光を当てると、接着した位置が分かってしまう。

というわけで、今回は両方とも別パーツを接着したポップアップカードになった。

【関連ブログ記事】
・「日輪舎のポップアップカード」(2020.08.30)
・「旧上田街学校(1)」(2020.12.28)
・「旧上田街学校(2)~久米由太郎のこと」(2020.12.29)