ポップアップカードの改良

前回の記事の最後に「実際の教会とは少しバランスが違ってしまった」と書いた。
そのままにしようかと一瞬思ったのだが,やはり自分で気付いているのに放置するのは気持ち悪い。

前回は書かなかったが,モデルにしたのはフィリピンのサンタ・マリア教会である。「Santa Maria Church, Ilocos Sur」等で検索すると実際の教会の姿を見ることができる。

前回の記事で使った左のイラストは,実はカードを作り終わった後に自分の記憶だけで描いたものだ。カードを作るときに実際とは違うバランスで作ってしまったために、実際の教会もこういう形だという思い込みが出来てしまった。もはや「偽記憶」だな。

改めて、写真を見ながら描いた図が右だ。

まずは小塔を低くしよう。型紙の小塔部分だけを載せる。

実際に紙を切ったり折ったりするのは手間がかかるが、パソコン画面で図面を操作するだけなら簡単だ。
左の図のような型紙を、短くして右のようにした。
上部も屋根との繋がりを考えて短くした。あとは建物らしさを出すために突起を付けてみる。

もちろん修正はこのパーツだけではないので、他の部分も寸法を合わせて修正していく。
塔を短くするだけなら簡単だが,他のパーツと寸法が合わなかったらダメなので、確認しながら直していく。

一度組み立てているので,パーツの接着方法や立体になったときのイメージが自分の頭の中にできているから、その点ではやりやすい。

そうして出来上がったカードがこちら。

後ろから光を当てると,糊代の位置が見える。(ただし暗く見えるのは糊代の部分「だけ」ではない。)

比較用に修正前も載せておこう。

この写真をみると、大差ないような気もするな…。少し角度も違うので分かりにくい。

並べて撮影した写真もあるので,こちらも掲載する。
こちらの方が分かりやすいかな…と思ったけど小さいね。

実際には,この型紙を公開する予定ではないので、直したことを気にするのは自分だけかもしれない。

でも不満足な作品をサイトに掲載する方が気分が悪い。自分の作品なんだから自分が納得しなかったらダメなのだ。

というわけで、修正バージョンをメインサイトに掲載します。更新予定日は12月25日。