ポップアップカード試行錯誤
アゼルバイジャンのバクー周辺、アブシェロン半島には、12~14世紀頃に防衛施設として塔や砦が数多く建造された。
その中の一つに、マルダカン塔がある。こんな形をしている。
実はマルダカンには塔が二つあり、一方は円形、もう一方は四角形なので、こちらをマルダカン円塔(Dairəvi Mərdəkan qalası)と呼んで区別をしている。
13世紀に建てられた高さ16mの塔だが、周囲を城壁が囲んでいて、塔と城壁の間のスペースは案外狭い。
これをポップアップカードにしようと思う。
型紙作りで悩んだのは、(1) 正面の城壁とその後ろの円筒の関係をどうするか、(2) 塔の頂上部の広がりをどう出すか、の二点。1枚の紙で形にするのは難しかろうと、最初から別パーツを使うことにした。
最初の構想段階ではパーツは二つで済むだろうと思っていたのだが、作成していくうちにもう一つ必要を感じて、A~Cの3パーツに増えている。
パーツに折り目をつける。塔の円筒部分と、城壁の左右部分はベースの用紙に作成している。
パーツCは折った後に上端と下端を接着して写真のような形にする。Cが塔の頂上部になる。
ベースにパーツAを接着。切込みにAを差し込んで裏側に接着し、左右も接着して固定した。
Cは円筒の上部に、Bは円筒半ばの裏側に付けた。最初Bのパーツは考えていなかったのだが、Cだけ付けた状態でカードを開くと、円筒部分へかかる力が増しているため円筒がゆがんでしまうことが分かった。そこで円筒部分の補強としてBパーツを増やした。
これで形は完成したが、パーツBが白いままでは、カバーの色画用紙を貼った時に目立ってしまう。支えパーツだからあまり目立って欲しくない。なのでカバーと同じ色の紙を貼って対策した。
完成状態。
これでうまくいったと思ったのだが…、まったくどうにも雰囲気が似ていない。
何がおかしいかと考えたところ、一番の原因は塔の上部の形だろうということに気付く。下端の凸部が小さいし、数もちょっと多い。もっと長くして赤い線のようにすれば、それらしくなったのだろうと反省している。上の突起状の壁面も小さかったな。
というわけで、また後で直そうと思う。
直してからだと記事がいつ書けるのか分からないので、途中経過になってしまったがブログを公開した。
【追記】
(2021.01.20)修正版をメインサイトに掲載した。
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