柿其水路橋
塩尻方面から国道19号線を南に走ると、大桑村から南木曽町に入る。町村の境界から1.5kmほど南下すると柿其渓谷への案内表示が出ている。そこを右折して柿其橋を渡れば、すぐに柿其水路橋が見えてくる。
これが柿其水路橋だ。
水路橋のすぐ近くに説明板が立てられている。
文面は、読書発電所にあった重要文化財の説明板と同じだ。文章は共通でそれぞれの施設ごとに別の図を描いている。
この図が分かりやすいので説明に使わせてもらう。
読書発電所の竣工時(1923年)はまだ読書ダムはなかった。現在のダムの少し上流に堰堤を築いてそこから取水していた。図に「旧取水口」とあるのがそうだ。
ダムができた時に取水口を付け替えて現在のようになったが、下流は建設当時と同じだ。
取水口から取り入れた水はトンネルを通り発電所まで流れるが、途中の柿其川を水路橋で越えている。
説明板によると、水路橋は鉄筋コンクリート造りで、長さ142.4m,水路部分の寸法は幅6.8m、高さ5.5mだそうだ。
次の写真は、水路橋をくぐり西側から撮影した。高さ5.5mある水路橋の壁面が目立つので、道路橋よりも圧迫感がある。思った以上に巨大な印象を受ける。
さて、水路橋を見ていこう。
目の前にある道路橋は1997年に竣工した新青木橋。
実は新青木橋ができる前の旧道の橋も残っている。新青木橋の上から見た旧橋。
近くで見上げた水路橋。
水路橋の横に坂道があり、そこを上っていくと水路橋の上が見えそうだ。(上りながら振り向いて撮影)
坂を登り切ると、上はグラウンドのような広場になっていて、水路はここで地下にもぐる。
振り返れば自分の立っている位置と水路橋の上面が同じ高さになっている。しかし当然立入禁止である。
立入禁止区域には入らずとも、広場の脇を歩くと水面を見ることができる。
少し横に移動した。
この長さ142.2mの水路橋の部分だけが地上に出ており、その奥と手前は両方とも地下を通っている。
上部の見学を終え、坂道を下ってきた。
水路橋の下部もフェンスで囲まれて立入禁止になっている。
最後は、旧橋の方を渡ってみた。旧橋は車両は入れないようになっており、橋ではない道路の部分は工事車両などの駐車場として使われていた。
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