アビラ旧市街と教会
またポップアップカード制作のための下調べである。今度はスペインのアビラにある建物を題材にしてカードを作る予定だ。
アビラはマドリードから87kmほど西側の標高1100mほどの土地にある都市である。古代ローマ人がこの地に都市をつくり1〜2世紀に栄えていたことが分かっている。

イベリア半島は8世紀初めからイスラム教徒が支配するようになり、この時から15世紀頃まで、イスラム教徒とキリスト教徒が争いを続けることになる。
アビラは714年からイスラム教徒の支配下に置かれることになった。
11世紀末にキリスト教徒がアビラを奪還し、1090年頃から市壁を築き始めたと言われている(12世紀からだという説もある)。14世紀頃までかけて建設された市壁は、スペインで最も保存状態の良いものだという。
旧市街と市壁。(写真はUNESCO公式ウェブサイトより。)

長さ2516mの市壁に囲まれた土地はほぼ長方形をしており、内側の広さは31ヘクタールある。壁の高さは平均12mで壁の厚さは3mだそうだ。写真のように80本以上の半円形の塔を建ててそれらを石壁でつなげており、出入り口として市壁には9つの門を備えている。
12世紀初め頃からは(これも年代には異説があるのだが)大聖堂の建設も始まり、16、17世紀頃までに市壁の内側と外側にいくつもの教会や修道院が建設された。
市壁の内側の旧市街と外側の教会や修道院が1985年に「アビラ旧市街と市壁外の教会群」という名称で世界遺産に指定された。
世界遺産に指定された教会を地図で示した。
なお、全てが1985年の指定ではなく、市壁外の教会のいくつかは2007年に追加されたものだ。

これらの教会からいくつか選んでポップアップカードを作る予定だ。まだどの建物をポップアップカードにするか決めていないが、できあがったらサイトに掲載する。
…こうやって作ることを宣言をしないと、いつまでたっても作品制作が進まないから困ったものだ。
【参考】
「アビラ旧市街と市壁外の教会群」(ユネスコ公式ウェブサイト)



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