ポップアップカード(エチオピアの世界遺産)

2022-10-17

ポップアップカードを更新しました。今回はエチオピアの世界遺産がモデルです。

エチオピアの世界遺産のひとつに、「ラリベラの岩窟教会群」があります。
石や煉瓦を積み上げるとか,木材を組み合わせるという方法ではなく,大きな岩の塊をくりぬいて,建物の形を彫り出したというものです。


写真のポップアップカードは「ベテ・ギョルギス」と呼ばれる教会です。「聖ギオルギス教会」と訳されています。

12世紀にザグウェ王朝の王となったラリベラ王は、首都をアクムスからロハに遷しました。ロハは王の名前から、後にラリベラという名前になります。

当時,聖地エルサレムに向かう道がイスラム教徒によって占領されたため、エルサレムへの巡礼が困難になりました。そこで王は,ロハの地を第二のエルサレムにしようと考えたようです。そのため、地元の山や川には「ヨルダン川」「ゴルゴダの丘」「オリーブ山」などの地名がついています。

教会は大きく三つの場所に分かれています。

ヨルダン川の北側に6つの教会,そして南側には4つの教会,少し離れた西側に1つ教会があります。

最初に写真を載せた聖ギオルギス教会は,西側にある教会です。幅・奥行き・高さともに12mありますが、地面の岩を削って造ったので,周囲の地面と教会の屋根が同じ高さにあります。ポップアップカードでは,手前の地面をなくして、建物が見えるように作成しました。


こちらの写真は,「ベテ・マリアム(聖マリア教会)」です。ヨルダン川の北側にある教会のうちの1つですが,最初に建設されたのではないかと言われています(異説もあり)。ラリベラ王はこの聖堂を好み,毎日ミサに列席するために通ったとの話もあります。

教会は現在も信仰の場として使われています。

今回は,ベテ・ギョルギスの型紙を公開しました。よろしかったらお使いください。

【追記】
2020.03.01 ベテ・ギョルギスの型紙公開は終了しました。