ポップアップカード(岡山県:薬師寺主計設計の建築)

2021-03-21

九州の地震での被災者の皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
一日も早く、普段の生活に戻れますように。
ポップアップカードを更新しました。

今回は岡山県の建築です。
岡山県出身の建築家に薬師寺主計(やくしじ かずえ)(1884〜1965)という方がいます。大原美術館が彼の設計だということで、名前を覚えていたのですが、改めて調べてみると彼の設計の建築で失われたものも多いことに気付きました。
そこで今回は彼の設計した建物限定でポップアップカードを製作することにしました。


1枚目はは、倉敷市にある大原美術館です。こちらは現在も美術館として使われています。このポップアップカードは正面の柱の後ろ側の壁面を作りたかったので、地面部分から別パーツを切り抜き、接着しています。


写真2枚目は、旧第一合同銀行本店です。銀行の合併により中国銀行本店として使われました。中国銀行本店が建替となり平成4年に新築ビルが竣工しているので、その少し前に解体されたのだと思います。
(補記:平成元年の解体とのこと。)


3枚目の写真は、旧岡山市公会堂です。
こちらはおそらく昭和42年頃に解体されたのだと思います。解体年のはっきりした記録が見つからなかったので、国土地理院の空中写真を比較して、昭和42年の解体であろうと推測しました。写真が小さくてはっきりしないのですが、この年に撮影された写真が解体中のように見えるのです。

薬師寺主計設計の建築では、ほかに旧第一合同銀行倉敷支店や、旧第一合同銀行味野支店などが現存しています。しかし、解体された建築は、ネット上では名前はわかるものの写真が見つからないものが多いのです。気になるのでまた調べてみようと思っています。
型紙は、旧岡山市公会堂を公開しています。

【追記】
2016.10.23 旧岡山市公会堂の型紙公開を終了しました。