「文化のみち」を歩く(2)
橦木館を出てから通り(橦木筋)を西へ歩き、広い通りに出たら北へ。
数十メートル歩くと道路沿いにこの建物があります。
ここがカトリック主税町(ちからまち)教会です。写真の建物は信者会館です。
名古屋市の発行している「文化のみち」のパンフレットによると、カトリック主税町教会は名古屋最古の教会堂とのことです。信者会館の建築は1890(明治23)年頃とありました。登録有形文化財になっています。
こちらは聖堂ですが、パンフレットには聖堂の建築年は書いてありませんでした。昭和に増築されているようです。鐘楼は最初のものは明治23年頃の建設ですが、昭和40年の道路拡幅時に取り壊され、平成2年に復元されたものだそうです。鐘は1890年フランス・マルセイユ製。
聖堂の中に入らせていただきましたが、中は撮影していません。
こちらは司祭館です。昭和5年の建築。司祭館も登録有形文化財です。
あとで文化遺産オンラインのサイトを見たら、司祭館と信者会館のほかに、教会の敷地の北側にあるこの煉瓦塀も登録有形文化財になっていました。見ている時はまったく知りませんでした。
教会の北側の区域には、ほかにもいくつも歴史的な建物があるのですが、一般公開されていないものも多く、夕方近くなってきたので今日の最後は名古屋市市政資料館で締めくくります。主税町教会から200mほどのところです。
名古屋市市政資料館(旧名古屋控訴院地方裁判所区裁判所庁舎)。
大正11年に建てられた建築で、現在は重要文化財になっています。
正面に来ました。開館時間が17:00までとなっているのに、すでに16:20です。焦りつつ中へ。
そのまま正面へ…のつもりだったのですが、玄関で「留置場はこちら」とあるのが見えたので、先に階段を下りて留置場から見ます。写真の左にある階段は中央階段です。
留置場の中ものぞいて。
中央階段を上がります。留置場のフロアが1階で、写真の明るいところが二階。
3階にあたる部分の正面にステンドグラスが。って、光っちゃって分かりませんね。
ステンドグラスの写真を改めて。裁判所なので公正のシンボルである天秤がモチーフになってます。
見上げると、天井にもステンドグラスが。かっこいいですねえ。
現在はこの建物は、市政資料館・公文書館として建物自体の展示のほか、司法関係の資料展示、名古屋市政の資料保管・展示が行なわれています。会議や展示など市民に貸し出しているスペースもあります。
時間が少ないので展示スペースをひたすら歩きます。各展示室にはそれぞれプリント資料がおいてあり、最後に綴じると冊子になります。
この部屋は陪審法廷。3階の北側(だったような…)の展示室ですが、もともとはこの庁舎の西に昭和3年に建てられた陪審庁舎の中の部屋だったそうです。法廷の主要部分を移設したとありました。陪審裁判は昭和3年の陪審法施行から行われたようですが、昭和18年には停止されたとのことです。
3階を歩いて再び中央階段へ。
中央階段の南にある会議室。
この庁舎の建築模型の他に、名古屋市内の歴史的な建物の模型もいくつかあり、ひとつひとつ見て回りました。
そうこうしているうちに17:00になろうとしています。外へ出ました。
この建物は以前から見たいと思っていたので良かったです。入館無料ですよ、素敵。
道路を歩いていたら、「愛知県議員会館」という表札が。非公開だということなので門のところから写真だけ。市のパンフレットによると、第9代名古屋市長を務めた大喜多寅之助の旧邸で、大正9年の建築だそうです。
この日の見学はここまで。
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