龍谷大学大宮学舎

重要文化財となっている明治建築ということで、以前から龍谷大学大宮学舎の校舎が気になっていました。以前は道路から眺めただけなのですが、守衛所に申し出れば外観は見学できるということを聞いたので、見せていただきました。(見学したのは7月です。)

正門もかっこいいのです。
敷地内にある本館・南黌(なんこう)・北黌(ほっこう)・旧守衛所の4棟が重要文化財です。

正門脇に「明治天皇御小休所本願寺旧大教校」と記された石碑があります。

これは1880(明治13)年に明治天皇が京都に巡幸し、京都から神戸へ向かう際にこの地で休憩をしたところなのだそうです。碑が建てられたのは1938(昭和13)年です。

守衛所に申し出て許可をいただきました。校舎の中に入ることはできませんが、外観を見ることは可能です。

まずは煉瓦造の旧守衛所から。

指定されている4棟はすべて、1879(明治12)年に建てられたものです。
旧守衛所の内部は展示室になっていました。ここは中に入れます。

本館です。木造石貼、二階建、桟瓦葺です。

龍谷大学は、1639(寛永16)年に京都西本願寺境内に建てられた学寮が起源です。幕府の命で学寮を破却した後移転、その後東中筋に学林(僧侶の学校)を建てましたが、1864年に兵火で全焼しています。

1871(明治4)年になって本願寺境内に移転。1876(明治9)年に学林を「大教校」と改称し、全国7ヶ所に中教校、各県に小教校を設置しました。
そして1879(明治12)年に現在もある校舎が完成したのです。

「安居開繙(あんご・かいばん)」とあります。

安居というのは僧侶が集団で修業をすることを指すのだそうです。「開繙」という言葉も初めて見ましたが、「繙(はん)」というのは「ひもとく」とも読むそうです。「開講中」という意味なのでしょう。
検索したら、「伝統の夏安居が7月24日から開かれている」という新聞記事もありました。2週間くらい研鑽するようです。

さて、建物の方です。龍谷大学のサイトを見ると、内部の講堂や貴賓室の写真が小さく載っていて、できれば見たいものですが、今回は外観だけ。

本館の正面は東に向いています。側面(北側)に回ります。

基礎部分には煉瓦が。

西面に回りました。あら、こちらは窓がないのですね。窓がないのは浄土真宗のお寺と同様なんだそうです。

南面は、南黌への渡り廊下が設置されていました。

本館のまわりを一周して、向こうに見えるのが北黌です。

北黌を近くから撮影。こちらは本館と向かいあっている南面です。

反対側の北面も覗いてみました。ベランダって、北側にもついているのか。

こちらは北黌の東面。

南黌です。北黌と向き合っているので対称に作られているのかと思ったら、ちょっと違いました。

こちらは玄関部分にポーチがついています。

南黌の西の面です。

夜にはライトアップする、と大学のサイトに書いてありましたが、なかなか見る機会がありません。

そんなわけでぐるっと一周して撮影もしたので、守衛所にお礼を言って正門を出ました。

正門の反対側にはこの建物が。
はて?この建物以前からありましたっけ? なんか新しそうだし。

こちらは「東黌」で、大宮キャンパスのメイン教室棟です。新しいと思ったら、2018年3月に竣工式が行われたのだそうです。北黌・南黌とイメージを合わせるように設計したみたい。

以前の建物の記憶がなかったので、ストリートビューを見たら、2011年の画像が今も使われていました。
というわけで最後の写真は、今はない建物です。

(付記)
事前に下調べをしなかったので知らなかったのですが、北側に隣接している大宮図書館も戦前の1936年の建築で、2006年にリフォームをされた建築でした。
でも、サイトを見たら一般市民の利用はできないって書いてあったので入れないようですね。

【参考】
龍谷大学大宮学舎
京都のいしぶみデータベース」より「明治天皇御小休所本願寺旧大教校

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