京都市美術館
昭和3年に昭和天皇の即位の大典が京都市で行われました。その記念事業として「大礼記念京都美術館」として開設されたのが、現在の京都市美術館です。
「日本趣味を基調とすること」という条件で設計が公募され,一等となった前田健二郎の案をもとに昭和6年に着工,8年に竣工しました。
平成29年4月から,再整備工事のため本館は閉館されています。(別館は開館中。)
そんなわけで本館の中は入れませんが、外見だけ確認してきました。
工事用フェンスに「再整備のコンセプト」も書いてありましたので,そちらを書き写します。
(以下:現地表示より)
◎再整備のコンセプト
●将来的に文化財指定を目指す20世紀の本館に加え,建物自体が作品とも言える21世紀の新棟を建設し,文化芸術都市・京都の新たなシンボルとなる美術館を目指します。
●京都画壇や京都が誇る工芸美術の所蔵品に加え,芸術系大学が集積する強みを活かして現代美術の”今”を発信し、日本を代表する複合型美術館としての魅力を高めていきます。
●世界有数のブランド都市・京都の中核ゾーン岡崎地域のポテンシャルを活かしつつ,ギャラリー機能やアメニティ機能の飛躍的な向上を図り,日本有数の集客力がある美術館を目指します。
(以上,引用)
中に入れないのは分かっていますが,うろうろ写真撮影をしてみます。
正面玄関の庇はガラスが入っていて,上が見えます。これは知らなかったです。
向かいは京都府立図書館。
武田五一設計で1909(明治42)年に建てられましたが,1995年の阪神・淡路大震災で被害を受け,建て替えとなりました。しかし武田設計の建物は文化財的価値を考えてファザード保存され現在のようになっています。
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