ポップアップカード:島根県の校舎

引き続き、島根県のポップアップカードを作成した。
今回のモデルは、浜田市にある旧有福小学校の講堂である。

この講堂が建てられたのは1934(昭和9)年のことだ。

当時の校名は有福尋常高等小学校だった。学校の沿革を見ると何回か校舎の増改築工事が行われたようだが、1934年の工事では本校舎(西側校舎)と講堂が建設された。講堂は鉄筋コンクリート造で、本校舎の方は木造である。

「元島根県民のお部屋(島根県の近代建築)」のサイトによると、設計したのは秋鹿隆一(秋鹿建築事務所)であったことが、当時の新聞記事と新聞広告に基づいて書かれている。

有福村は1955(昭和30)年に合併して国府町となった。(翌年、旧有福村の一部は江津市に編入している。)
1969(昭和44)年に国分町が浜田市に編入したので、学校名は浜田市立有福小学校となった。

しかし2015年3月に、上府小学校、国府小学校、有福小学校の3校が統合され、4月から国府小学校として発足をした。閉校となった旧有福小学校の校舎は「国府まちづくりセンター有福分館」として使われている。

本日メインサイトを更新して、島根県の建物のポップアップカードを掲載した。4点掲載したうち、この旧有福小学校講堂の型紙を公開しているので、よろしかったらダウンロードしていただきたい。

入り口上部の屋根と階段は折りにくいと思う。そのため、写真のように折り目に切り込みを多めに入れてある。

【参考】
・ブログ「元島根県民のお部屋(島根県の近代建築)」有福小学校その2