ポップアップカード:ルアンダの建物

ルアンダはアンゴラの首都である。1575年にポルトガルの探検家パウロ・ディアス・デ・ノヴァイス(Paulo Dias de Novais)が入植者100家族と兵士400人を率いて現在のルアンダ島(島という名前だが少なくとも現在は半島)に入植。翌年の1月、「サンパウロ・ダ・アサンプサン・デ・ロアンダ」として設立した。

ただし、ノヴァイスが初めてここに到達したポルトガル人ではなく,彼が着いた時にはそこの村にはポルトガル人も住んでいたらしい。

ノヴァイスは1576年にサン・ミゲル要塞を建造した。

ルアンダは1640年から48年まではオランダに占領されていたが,その期間を除きポルトガルの奴隷貿易の中心地となった。

今回制作したポップアップカードは、ルアンダにある建造物から選んだ。

一つ目は,岬の聖母教会(ポルトガル語:Igreja da Nossa Senhora do Cabo)。これはルアンダで最古の教会と言われている。ノヴァイスが率いてきた植民者が設立した教会かと思うが,もしかしたらその前に定住していたポルトガル人が設立した可能性もあるらしいのでよく分からない。

現在の会堂が建てられたのは1649年というから,オランダに占領されていたのを奪還(1648)した直後に建て直したことになる。

二つ目は,ルアンダ大聖堂。

大聖堂となったのは18世紀のことなので、本来の名前はノッサ・セニョーラ・ドス・レメディオス教会(ポルトガル語:Igreja da Nossa Senhora dos Remédios)である。日本語にするなら「救済の聖母教会」でいいのかな。1655年(一説には1651年)から建築が始まり1679年に完成したという。

Wikipediaやいくつかのサイトを見ると「1877年に廃虚になった」と年号が書かれている。放置されて寂れたのならピンポイントに年号を指定して書くことはないと思うので,戦争とか何か事件があったのかと想像するのだが,説明を見つけることができなかった。

ともかく、1880年から1900年に修復が行われ,現在の外観になったということだ。

今回はルアンダ大聖堂の型紙を公開した。
教会前の地面の八角形の模様は教会前の庭園の植栽の囲いを、四角形は教会の庭園を囲む塀の支柱を表しているのだが,教会の建物よりはだいぶ新しいものだと思う。

ノリを塗る時に気をつけないと切り抜き穴からノリがはみ出して縁を汚す可能性があるので,もし不要なら地面の模様は切らなくても構わない。

切り抜きは細かいので少し面倒くさいが,折るのはそれほど難しくはないので、よろしかったらお使いいただきたい。