モダン・ウーマン展を見に行きました

国立西洋美術館で開催されている「モダン・ウーマン」を見に行きました(会期:2019年6月18日~9月23日)。日本・フィンランド外交関係樹立100周年記念の展覧会です。

私は、事前の知識がほとんどありませんでした。フィンランドとの外交関係樹立を知ったのが5月のこと。それじゃあ、とフィンランドの建築のポップアップカードを作ったのが先日。

カードを作るに当たって、フィンランドの歴史を多少なりとも調べたことで、急にフィンランドが身近になってきました。
多分、それまでの私だったらこの展覧会のタイトルを見ても行こうと思わなかったかも知れませんが、一気に気になる存在となったのです。

展覧会のリーフレットにもありますが、19世紀後半から20世紀初頭のフィンランドでは、ロシアからの独立運動、そして1917年に誕生した新国家の形成と合わせ、社会における女性の立場・役割にも大きな変化が起こりました。
19世紀半ばに設立されたフィンランドで最初の美術学校は、創立当初から男女平等の教育を奨励していたそうです。当時の女性たちは、奨学金や留学のチャンスをつかんで国際的な環境で研鑽し、芸術家としてのキャリアを切り開いて行きました。(ここまで、リーフレット文章の一部を要約しました。)

会場は、西洋美術館の通常展のスペースの一部を使っていました。
正直、初めてお名前を見る方々ばかりなのですが、会場には人物紹介のためにポートレイトも展示してあり、親しみが持てるように工夫されています。
その中で私が一番いいなと思ったのはヘレン・シャルフベックです。あとで検索したら、2015年に東京芸大美術館で「魂のまなざし」という展覧会も開催されていたのですね。知らなくてすみませんでした。

1862年生まれ。11歳のときにフィンランド芸術協会の素描学校に入学。卒業後はヘルシンキの画塾で学び、17歳で画家デビュー。その後パリに渡り、研鑽を積んだそうです。パリ滞在を中心にしながらヨーロッパを旅し、様々な表現を学びました。
1892年にフィンランド芸術協会の素描学校の教師となって、10年ほどそこで教えています。健康問題で職をやめたあと、母親とともにヒュヴィンカー(ヘルシンキから北に60kmほど離れた町)に移住し、そこで独自の様式を確立しました。(会場の説明と図録より)

会場で私が一番気に入ったのがこれ。「祖母」1907年の油彩画。日本的な印象も受けて、以前から知っていたかのように思ってしまいました。

このほか、全部で7人の女性芸術家の作品(絵画と彫刻)が紹介されています。

別の展示室に移動すると、入口に写真のような表示がありました。

「素描・スケッチブック」を展示してあるようです。この絵はなんか新しい感じだなあと思ったら、これもヘレン・シャルフベックの作品でした。1938年の作品ですから、彼女は76歳のはずです。

シャルフベックは1925年から自分の初期作品の再解釈を始めていたそうですが、晩年になっても制作意欲は衰えず、75歳になってリトグラフの技法を学んだのだそうです。
この作品もリトグラフで、タイトルは「シルクの靴」。彼女が1882年に描いた絵の再解釈だそうです。

今までほとんど知らなかったフィンランドの女性芸術家を知ることができました。見に来て良かった。今回の展覧会を通して、私の中でフィンランドの存在が一気に大きくなりました。図録も買いましたわよ。

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