蚕都上田

上田商工会議所前から東に向かい、少し南に下ると、上田蚕種協業組合の事務所がある。
建物の前に小さく写っているのはマイ自転車。

今回は休日に回ったため、誰もいらっしゃらない様子。カーテンも閉まっている。
外観だけ見せていただくことに。

Googleのストリートビューで過去の画像を見ると、2012年にはペンキも剥げかけていたが、2015年までには塗り直したようだ。きれいになっている。

玄関の横には、登録有形文化財(平成9年登録)と、平成19年度近代化産業遺産のプレートが掛けられていた。

貼り紙は、「上田蚕種株式会社事務所入口」と、左向きに矢印が書かれていた。左隣のドアが事務所の入口になっているようだ。

上田蚕種協業組合は1916年(大正5)設立(※資料によっては1917年設立とも)の上田蚕種株式会社が始まりで、事務棟や採卵室など主要な建物は翌年1917年に完成した。

よく話題になる入口上部のマーク。

建物の外観は洋風だが、内部は和風の作りだという。

大正時代は、製糸業界からの要請で生糸の品質を安定させることが課題だった。明治末に外国種との掛け合わせをした一代交雑種が開発され、大正初期には県内でも上田や松本で研究が始められた。上田では1916年(大正5)から交配種の製造ができるようになった。
一代交雑種の製造は、従来よりも管理が大変になり専門的知識も必要になったので、小規模な蚕種屋では難しくなった。
こういった状況の中で、原産種と優良一代交雑種を製造する目的で設立されたのが、上田蚕種株式会社だった。

この時期は上田小県地方では他にも蚕種製造会社が設立され、一代交雑種の大量製造を行なうようになったそうだ。

向かって左、建物の西側に回ってみた。

私有地のため通り抜けご遠慮下さいの看板があった。

さらに北側には何棟かの建物がある。

表を回って、今度は東側に回ってみた。建物は、T字形をしている。

ここから少し南にいくと、信州大学繊維学部がある。ここの講堂も近代建築として有名なのでそちらに向かう。

学部の敷地内に見えた建物。これも古そうな感じ。大学サイトのキャンパスマップには建物の名称が書いてなかったので、いまだに分からないのだけれど。

さあ、正門へやって来ました。

入構規制中…。他所者が一般見学できるような雰囲気ではありません。

仕方ないので、撤退することに。残念なり。またコロナが収まったら見学に来よう…。いつになるだろう。(9月に行ったのでその後の展開を期待したのだが、最近はますます出歩ける状態ではなくなってしまった。)

【参考】
「上田市誌 近現代編(2) 蚕都上田の栄光」(上田市誌編さん委員会編、2003年、上田市・上田市誌刊行委員会発行)

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