旧田口小学校校舎 (1)
長野県佐久市立田口小学校は、市内の4小学校の統合により2023年3月に閉校となった。
私は閉校後の4月に桜を見に訪れて校舎の外観を見学している。
その後8月に、佐久市は旧小学校の備品を市民に無償譲渡するということを発表した。譲渡会の際に校舎の見学も可能だという情報を得たので、再び旧田口小学校を訪問することにした。
混雑を避けるために時間ごとに人数制限をして入場させていた。私は見学のみであることを申し出て、玄関前で待機した。
なお、ブログに書くのが遅れてしまったが、全ての写真は8月に撮影したものである。
2021年に発表された佐久市の計画では、旧田口小学校の校舎と体育館の解体撤去が2023年から始まることになっているが、私は校舎の現状は確認していない。
時間になったので校舎内に入る。備品希望者も見学者も、受付で住所(地区名)と氏名を記入するようになっていた。
まずは1階の渡り廊下を通って南校舎に行ってみた。写真は、渡り廊下から西側の中庭を撮影したもの。
南校舎1階の廊下。左側の窓ガラスの向こうに見えるのが体育館だ。
教室の中。ストーブが残されていた。
南校舎から体育館へ。ステージ上には何人か人がいたので、人がいない方向を選んで撮影した。
再び南校舎へ戻る。階段を上がって二階へ。階段の途中に流しと給湯器がある。
二階の廊下。
窓から見下ろすと、中庭に池があった。池の形も五角形だ。
ここは二階の渡り廊下。ここを通って北校舎へ移動する。
窓ガラスには、多分閉校時に子どもたちが書き込んだ「田口小学校ありがとう」「忘れないよ」などのメッセージが残っている。
校舎の西側にある図書館にやって来た。
図書館を出てまた廊下を進む。図工準備室、相談室、図工室の表示が見える。
東側の突き当たりの教室は、音楽室だった。
廊下を戻り、中央部分にある階段を上がる。ここから屋上に出られる。
屋上に出た。
屋上からは「お台所」も見える。
屋上から見た渡り廊下と南校舎。
階段を下りて1階へ。ここは職員室だ。
黒板に文字が残されていた。
「令和5年3月30日17時
田口小学校149年の教育を閉じる。
淋しさはあれども新校における子どもたちの
大いなる成長を祈りて本日錠をおろす
佐久市立田口小学校職員一同」
この文章は、同じ佐久市内にある旧大沢小学校の職員室の黒板を意識して書かれている。
1983年3月に閉校となった旧大沢小学校は現在も本館が残されており、職員室の黒板には、閉校当時に書かれた文字が今も残されている。
ただ違うのは、田口小学校の校舎は解体される予定なのだ。
写真の枚数が多くなってきたので、一度ここで区切り、次回続きを書こうと思う。
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