パルコde美術館

松本市美術館(長野県松本市)は、現在改修工事のため休館している。
現在美術館は、「松本まちなかアートプロジェクト2021」に取り組んでいて、その一つが「パルコde美術館」という、商業施設・松本パルコを会場にした美術展である。

これは会場の壁面の掲示物。展覧会の会期は7月3日から2022年の2月28日までだが、会期を四つに分けて展示替えをするという。

先日会場を見てきたので、訪問記を書くことにした。
写真撮影が許可されているので、写真も掲載する。(作家名は敬称略です)

マナティが浮かんでいる。かわいい。

これは彫刻家の大曽根俊輔の作品。もとは公益財団法人美術院国宝修理所で文化財修復の仕事をしてきた方である。乾漆技法による彫刻を制作している。
乾漆技法といえば、興福寺の阿修羅像や東大寺の不空羂索観音など国宝も揃っているので、修復の仕事とつながっている。

彼は種としての動物ではなく、個別の1匹をモデルにして制作しているのだという。マナティは「ボク」という名前のマナティーがモデル。

こちらはアルダブラゾウガメの「アップルさん」。

次はピンクの部屋。女性をモデルにした木彫りが並んでいる。

作者は彫刻家の飯沼英樹。
次の写真は、展覧会場を出て廊下から撮影したもの。廊下のここだけ壁面を黒にしている。

続いては、草間彌生のカボチャ。

そういえば先日、海岸に設置した草間彌生のカボチャが台風で流れてしまったというニュースがあったなあ。香川県の直島町だった。

次の部屋は、画家の須藤康花。この方は幼少の頃に病気を患い、入退院を繰り返しながら制作をしてきた。癌のため30歳で亡くなったのだという。(2009年)

「抱懐」という銅版画の作品。

彼女の文章も、会場に掲示されていた。
その中から、16歳のときの文章「私の悩み」の一部分を引用する。

「生まれてこの方、私には武器があった。病と絵だ。この二つがあればこそ、優しい人々が同情し、救ってくれ、褒め称えてくれた。それが私の全てだったのだ。私は天才になれないことは自分でわかっている。けれども画家になるしかない、という漠然とした人生の道がもうすでにできている(にもかかわらず)、自分から切り開いていく、創っていく、という前向きな力強さがないこと、その中で生きること、これはやはり人生に対する冒涜だろう。」

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次の会場は、写真家の佐藤大史。
アラスカの自然を撮影した写真が並んでいる。

8月19日に彼のアーティストトークがあり、実はここに来る前に話を聞いたのである。展示写真の説明をあれこれと聞いていたので、それを思い出しながら見ていた。
最近は自然の中に出かけることもないので、ちょっとどこかを歩いてみたい。

次は、金属造形作家の中嶋明希の作品。
動植物をモチーフに、銅や鉄などを使って制作をしている。

この雰囲気は好きですねえ。

最後は屋上。千田泰広の展示があるのだが、雨が降っているのである。

あそこに見える建物の中が展示らしいのだが、傘もないし行かなかったのである。
次回行くときに見てみよう。(屋上のこの作品は観覧無料だそうだ。)

第1期は8月29日までで(明日だよ)、慌ててブログを書いているわけだが、須藤康花・中嶋明希の二人は明日で終了となる。また別の作家の展示も始まるので、できればまた行きたいと思っている。

観覧料は500円ですよ。