教会のカードの改良

クリスマスも近いので、日本の近代建築の中から教会のポップアップカードを作ろうかと考えた。
教会のカードは、他の都道府県と比べて長崎県の教会を多く作っていたので、それらのカードを見返していた。
そのカードを見ているうちに、新しいのを作るよりも気になるカードを作り直したくなってしまったので、今回はその話だ。
新作は一つもないのですよ。

なお、今回は各教会の紹介ではなく、どう変更したかという話なので、カテゴリーは「ポップアップカードの作り方」の方に入れた。
それから、メインサイトはまだ更新していない。近日中に新しいカードも作成してから、合わせて更新する予定である。

1枚目の写真は、なつかしい2006年作成の青砂ヶ浦教会だ。
当時は自分でも結構気に入っていたはず。

入口のドア周辺の壁面が少し引っ込んでいる部分。ここは下部しか繋がっていないので、開閉に伴ってきちんと動かない部分だ。当時はこのままにしてしまったが、ここを直そう。

…と思って、実物の教会の写真を改めて見てみたら、他にも気になるところが出てきた。
どうせやるなら一気に全部改良するしかない。気になったところを書き出すと…。

① ドア周辺の壁面。上部でも他のパーツとつなげる 
② ここの丸窓は白い縁取りが目立つので、カードと印象が違うように思う。
③ 帯状の装飾は、前回は線で切り抜いていたが、この切り抜き方は折り線ではないところが曲がりやすくなってしまうので、変更する。
④ 中央の壁面と左右の壁面が上部と下部だけで繋がっているだけなので、中間部分でも繋がりを作りたい。
⑤ ここは窓ではなく「天主堂」と書いてあるプレートなので、穴をあけるのは止めよう。
⑥ 実物の建物と比べたら、窓が下がりすぎている。少し上げたい。
⑦ 以前は正面の形だけ優先して、袖廊部分を作ってなかった。やっぱりここは作りたい。
⑧ 床下の換気口。ここに穴があると折りやすくなるので。

これらの部分を改良して、カードは下のようになった。

自分では、前のカードよりも気に入っている。

このカードは17年ぶりの改良だ。よくまあサイトを続けてきたものよ(サイト開設は22年前だ)…と感慨にふけったりもした。

次は10年前に作った冷水教会。
こちらは、「お前、これでいいと思っていたのか」と自分を怒りたい。

屋根が壁面よりも出ているのを表すためにこのような設計にしたのだが、屋根の左右が上がってしまって形が悪い。つなげる位置を変えよう。

入口周辺も段差を作って、建物らしくしてみた。
袖廊も左右に広げた。

地面との境界部分が分かりやすいが、長い折り線には切り込みを入れて折り曲がりやすくしている。

以前のものよりずっと良くなったじゃないか、と自画自賛。

余白に、建物名と建築年・設計者を貼ってみた。

型紙のタイトルの文字では大きすぎるので、別に小さい文字を作っておいてから型紙を印刷した。それを切り抜いて貼っただけだ。
少し傾いてしまったので、詰めが甘いよ。