麻績の里舞台桜

一昨年、旧座光寺麻績学校について書いたが、校舎の前に枝垂れ桜がある。
その桜が開花したと聞いたので訪問した。

訪れたのはちょうど麻績神社の春祭りの日で、神社の階段の両脇には幟が立ち、人々が集っていた。
道路を歩いていくと石段があり、左側の石垣の上に桜が見える。
2005年に「麻績の里舞台桜」と名づけられ、2011年に飯田市の天然記念物に指定された枝垂れ桜だ。
この桜は花びらの枚数が一定ではなく、5枚から10枚ある花がランダムに咲くのが特徴だという。

石段を上る前、左側の石垣のところに説明板があるのを見つけた。
「旧学校大石垣」とあり、麻績学校の第1次校地・校舎拡張の時(1898年)に築かれた石垣だと書かれていた。
(校地の拡張については以前の記事で書いたので、そちらをご覧いただきたい。→「旧座光寺麻績学校(2)」)

1984年に小学校が移転するまで、この石垣の上と下それぞれに校舎があったのだ。

この写真は麻績神社の石段を少し上がり、そこから撮影した。

少し右を向くと、旧麻績学校校舎がある。この日は扉が開いていたので中を見ることができた。

左にあるのは「桜保全基金」の募金箱だ。「麻績の里桜まつり実行委員会」が桜の保全活動のための募金を募っていた。

室内にはシートと赤い毛氈が敷かれている。
祭りなのでここで何か行われるのだろう。

西側から桜を眺める。

校舎の前に、「おみのしだれちゃん」というキャラクターの絵が立っていた。
座光寺小学校6年生がデザインしたもので、座光寺地域のキャラクターに認定されているそうだ。
実はこの記事の2枚目の写真にも、右下にキャラクターの顔が写っている。

この後、別の場所に移設されている旧麻績学校の玄関を見たり、下に降りて石碑を確認したりして歩き回っていた。
そうしたら舞台の方で舞が始まった。越後獅子の舞だそうで、頭に小さな獅子頭を付けている。
太鼓など大人もいるが、踊り手・笛吹きは学生らしき若者だ。お囃子をしているのは小学生である。

私はこの舞台しか見ていないが、春祭りは2日間あって、獅子曳きや越後獅子、囃子屋台が地区内を練り歩くらしい。過去の祭りの映像がネット上にあるが、小学生を始め、20〜30代の若者が祭りを支えているそうだ。

最後は、桜の花を近くから。
写真では分かりにくいが、中央奥に座光寺小学校開校百年の記念碑が立っている。

文化財

Posted by Sakyo K.