ポップアップカード:アイスランドの建物

アイスランドの国会「アルシング」は、世界最古の民主主義議会と言われているそうだ。
930年頃設立されたアルシングは、ノルウェーやデンマークの植民地支配で中断したが、19世紀に再開した。
国会議事堂として1881年に建てられたのが、このポップアップカードの建物だ。

アイスランドは主にノルウェー西部のヴァイキングが入植して始まった。また奴隷としてアイルランド人やスコットランド人も海を渡った。
農家・奉公人・奴隷からなる農場世帯を基本単位とした社会を構成し、シングと呼ばれる地域集会を行なっていた。それぞれの出身国の法律を用いていたので、共通の法はまだなかった。
10世紀には牧場に適した土地は全て入植され、全島共通の意見調整の場が必要となった。
そして、裁判・立法機能を持つ全島集会が組織され、毎年6月にアルシングを開催するようになった。

13世紀以降、ノルウェーやデンマークの支配のため形式化し、1800年には禁止された。
しかし独立志向が高まり、19世紀半ばに復活をした。(1845年に一院制議会、1874年から二院制議会。)

現在の国会議事堂は1881年に建てられたものである。

もう一点のポップアップカードは、レイキャビク大聖堂だ。

1787年に建てられた大聖堂は、19世紀に建て直されることになったようだが、ネット上で検索するとサイトによって異なることが書かれていて、正確なことがよく分からなかった。
しかし大聖堂の正面に「ANNO 1847」と刻まれているので、これが竣工年なのであろう。

大聖堂と国会議事堂は隣り合って建っている。
国会議員が大聖堂に集まるミサで、国会が始まる。その後司祭の先導で議事堂に移動するのが伝統となっているようだ。

メインサイトを更新した。
今回は、レイキャビク大聖堂の型紙を公開したので、よろしかったらご覧戴きたい。