上越市高田の建築(4)


東北電力上越営業所から100mほどで、旧師団長官舎に着きました。

入ってすぐ,説明の看板があります。

表記内容(引用)

「旧師団長官舎

この建物は,旧陸軍第十三師団の第3代師団長・長岡外史中将が『師団長官舎』として明治43年に建てたものです。

旧所在地は,南城街三丁目(高田高校の西隣)でしたが、老朽化したため、初代と2代目の師団長が居を構えていたといわれている『旧市長公舎跡地』に移築・復原したものです。

解体・移転・復原に際しては,古記録・古写真・痕跡等により、できるだけ建設当初に近い形にすることをめざし、門柱および建具の一部や家具・カーテン・洋室の照明器具等も当時の写真によって再現しました。また、外壁の塗装色も科学的分析により,最初に塗られたペンキの色を採用しました。

アプローチ、前庭,後庭の珍しい下り池などによって構成される回遊式庭園とも調和したこの『旧師団長官舎』は、しないに残る数少ない明治期の洋風建造物であり,貴重な歴史的遺産として保存・活用し,市民の『明治期のアルバム』として後世に残すことにいたしました。

平成5年3月 上越市」


門を入って右側には,第3代師団長・長岡外史中将の像があります。


正面玄関から入ろうとしたら,「入り口はこちらです」と案内があります。玄関脇のこちらのドアが見学の入り口になっていました。入場無料です。


ここは、玄関ホールです。


玄関の横にある部屋は,男子応接室です。

館内の展示資料によると、この建物の設計者は旧陸軍経理部技手の加藤栄太郎、施工者は高鳥順作、工事費は13,300円だったそうです。明治43年(1910)7月起工,落成が11月とありました。

陸軍第十三師団は明治38年に編成され,明治40年に高田に設置されたのですが,大正14年には師団が廃されています。その後新潟県は第二師団の管理かとなり,歩兵第十五旅団が司令部などが置かれ、この建物は「旅団長官舎」として使われました。

戦後は昭和20年9月にアメリカ軍がこの建物を利用し,昭和26年までアメリカ軍顧問団が使っていました。その後,陸上自衛隊高田駐屯地の隊員宿舎として平成3年(1991)まで使われたとのことです。

平成3年12月から解体調査工事,平成4年3月から平成5年3月まで組立工事が行われました。

各部屋を見て回ります。


こちらは書斎です。


書斎の隣が夫人応接室。奥に見えるのが書斎です。


夫人応接室の隣の部屋は食堂です。


廊下の様子。二階に上がってみます。


二階は和室になっています。この部屋は子供室だそうです。


室内が暗くなってしまいましたが,座敷です。

ここでは誰とも会わず,一人で堪能してしまいました。

パンフレットを見ると,開館時間は午前9時から午後4時30分とありました。

ちょうどその閉館時間になっています。


屋外に出ます。


建物の裏はこんな感じでした。

以上でこの日の建築見学は終わりです。