日光山輪王寺参詣
東照宮の隣には、輪王寺があります。手前に本堂の三仏堂や大護摩堂・宝物殿などがあり,東照宮の西には大猷院があります。(ほかに奥日光にも境内地がありますが、今回は行けません。)
この案内板の写真では文字までは読めませんが,図中の赤い建物が三仏堂,オレンジが大護摩堂、青い部分が大猷院を表しています。
武者行列が出発するまでには時間があるので,境内を見ることにしました。
明治初年の神仏分離例で、東照宮・二荒山神社・輪王寺を分けて「二社一寺」と呼ぶようになりましたが,近世までは総称して「日光山」と呼ばれていました。徳川家康公を祀る東照宮が設けられ,その後家光公も日光に祀られました。それが大猷院です。
拝観料は本堂だけだと400円,大猷院も合わせた合同拝観券が900円でした。(大猷院だけだと550円。)
三仏堂は現在修理が行なわれているため,外側には覆いがかけられています。表に本堂の絵が描いてあり,雰囲気を伝えようとしています。参拝はできるので、中に入りました。現在のお堂は正保2年(1645)に建てられたものだそうです。
中を回っていくと、現在は本堂の北側から出るようになっています。そこには大護摩堂(写真)や護法天堂が建っています。
そこから表参道に出て,東照宮の鳥居の前を左に進みます。
参道の左側に空き地がありトイレの案内と建物もあったので行ってみたら、旧宝物館でした。階段のところにロープが張ってあり,閉鎖されています。
あとで地図を見たら,このすぐ近くに「重要文化財 日光東照宮 旧奥社石鳥居・石唐門」があるのですね。事前に調べなかったので知らずに見落としました。
少し歩くと二荒山神社の入口に着きます。まっすぐ奥に入ると大猷院です。
先に二荒山神社の方に行ってみます。どうも縁結びが売りのひとつらしく,境内に入ったら「良い縁笹のくぐり方」という表示が出て,くぐり方が書いてあります。
なんかその場の勢いで、書いてある通りに回っちゃいましたよ。そうして本堂の前に行ったら「健康もうで」「良い縁もうで」と左右に分けて表示があったので、迷わず健康の方に行きましたけどね。
この狛犬(獅子)、頭が大きくないですか。
でも狛犬にまで「良い縁狛犬」と書いてあったので、私がいるような場所ではないなと思い、すぐに大猷院の方に移動します。
受付を通って最初にあるのが仁王門。
これは御水舎です。九州の大名鍋島勝茂が寄進したもの。
石段の先に見えるのが二天門。持国天と広目天の二天を安置しているのでこう呼ばれています。二天門は今年(2018)の春に56年ぶりの大修理を終えたばかり。11月2~4日と、9~11日にはライトアップもされるそうです。
門を抜けてさらに石段を登ります。
この門は夜叉門と呼ばれています。阿跋摩羅(あばつまら)、毘陀羅(びだら)、犍陀羅(けんだら)、烏摩勒伽(うまろきゃ)の4体の夜叉が安置されています。
そしてこちらが唐門。この門の奥に拝殿があります。
拝殿です。大猷院の中心となる建物です。拝殿・相の間・本殿が連なっている建物の造りを「権現造」というのだそうです。
拝殿の横を奥に進んで行くと、右側にこの門があります。皇嘉門(こうかもん)という名前ですが,これが家光公の墓所の門です。墓所は非公開なので、この門を見ながら横に通り過ぎます。
あとは石段を下って戻ります。
大猷院を出たところには、輪王寺の法華堂と常行堂があります。二棟が歩廊で繋がっているのですが、こちらは常行堂で本尊は宝冠五智阿弥陀如来です。このお堂は内陣まで入ることができます。
このあと再び東照宮の方に向かい,武者行列を見たのでした。
最後の写真は,輪王寺の宝物殿のところにある庭園「逍遥園」の写真です。
江戸時代初期に作られた庭園で,かつては輪王寺法親王宮の本坊の庭だったということです。
ちょっと足が疲れてます。
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