宇都宮建物巡り(3)
線路の下をくぐり東へ。宇都宮大学の峰キャンパスに来ました。
キャンパス内には、宇都宮高等農林学校時代に作られた講堂が現在もあるのです。
平成21年3月に改修され,平成22年から、申し込みをすれば一般の利用も可能になっています。
今回お願いをして講堂の中を見せていただいたのです。
現在は「峰ヶ丘講堂」という名称になっています。
入口の脇に案内板がありますので、そこから書き写します。
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峰ヶ丘講堂
この建物は,宇都宮大学の前身である宇都宮高等農林学校(1922(大正11)年開学)の講堂として1924(大正13)年に竣工しました。旧宇都宮高等農林学校の面影をとどめる数少ない建築物の一つです。
1970年代の学園紛争の中,講堂としての使用が不可能となりました。それ以後長いあいだ学生が学内サークルの部室として利用してきましたが、施設の保全・改修を求める多くの要望を受け,本学同窓生を中心とした有志による寄付金等に支えられ,2008(平成20)年から2009(平成21)年にかけて改修工事を行ない,竣工当時の姿に復元することができました。
現在は新たに「峰ヶ丘講堂」として大学の公式行事や学生活動のみならず地域の方々にもご利用いただいており、歴史ある宇都宮大学のシンボル的存在です。
沿革 (略)
「峰ヶ丘講堂」について
構造:木造2階建て、瓦葺
延べ床面積:587㎡ (1階:367㎡ 2階:220㎡)
設計:吉田 静(文部技手)
施工:馬上組
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平成29年には峰ヶ丘講堂が登録有形文化財に登録されています。平成30年の1月に、入口の脇に登録有形文化財のプレートが設置されました。
中に入り電気をつけていただきました。写真撮影は可能で2階も上がってよいとのことだったので、うきうきしながら歩き回ります。(利用申し込みの規定には,許可がないと2階に上がらないように注意事項に書いてあります。)
1階から正面を見て。
外の緑との対比も良い。
こちらは出入口側。
講堂から玄関側に戻ると階段があります。ここから2階へ。
階段室の雰囲気も好き。
2階から正面方向。
2階もぐるっと歩き回ります。
上から見た演台。
玄関部分
外に出ました。もう少し後ろに下がって撮影したいのですが,スペースがありません。
外側を見て回ります。
今回の旅行で気付いたのですが、自分のカメラはオートで撮ると空とか光の強い部分が白くとんでしまう傾向があるので,露出を少し下げるとか、撮影を工夫すべきでした。(このあとやっとカメラの露出補正をすることを覚えました…。)
講堂の横には石造の建物がありました。
講堂の裏手にももう一棟。
良い建物を見せていただきました。本当にありがとうございました。
おまけ
これは4年前に作ったこの講堂のポップアップカードです。左右の部分が不安定なので型紙公開はしませんでしたが、今回実際の建物を見たら,ちょっと手直しをしたくなりました。
これで宇都宮の建物巡りの記事は終わりです。
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