旧中込学校の太鼓楼
佐久市のサイトに、「旧中込学校無料公開」のお知らせが掲載されていた。(期日が過ぎたのでそのページは削除されたようだが。)
9月27日が開校記念日なので、それにちなんで26日(土)に無料公開をするという。無料は別にこだわらないのだが、当日は太鼓楼も見学できるという話。
2年前、ブログに旧中込学校について書いたのだが、その時は太鼓楼は公開していなかったので、見られるというなら行かねばなるまい…というわけで行ってきた。
ここに上れるはず。
実は、旧中込学校は昨年の台風被害のため現在補修工事中である。
佐久市の公式サイトにpdf が掲載されているが(削除済)、それによると壁面の漆喰が一部崩落してしまい、また亀裂も多数入ったようだ。
受付で記名をしてから(例のコロナ対策)校舎を見ると、壁面がシートで覆われていた。
壁の漆喰を塗り直すためだと思うが、玄関側の壁面の窓にもビニールでカバーがしてある。
中に入ったら、なんか記憶にあるのと違う。奥の壁がベニヤ板になってる。
以前訪問した時の写真はこんな感じ。突き当たりにも扉があって色ガラスがはまっていた。
外壁の修理のためだと思うが、どうも窓一つ分くらい手前に壁を作ったようだ。以前の写真にベニヤの壁の位置を書き込んでみたが、正確ではない。
写真でいうと右側の外壁が崩壊したということで、二階の右奥の部屋も閉鎖されていた。
さて。ここからは初めて入るところ。今回の目的の太鼓楼。
狭い階段があるので上っていく。
最初は直線で階段を上ったが、そこから先は螺旋階段になっていた。狭いので全体をうまく撮影できなくて申し訳ない。
階段を登り切ると、四方に窓がついた八角形の小部屋があった。当日は、保存会の方(だと思う)が安全管理も兼ねて上で待機していらっしゃった。雨も降ってきたので、吹き込む方の窓をちょうど閉めたところだという。
カメラをもっと限界まで後ろに下げれば良かったのだが、自分が見ている位置から普通に撮ったらこんな写真になってしまった。何だかよく分からない。
自分の撮影能力を呪う。
ほかに見学者の方もいたので、人さまは勝手に撮影できないし、天井を撮影することに。
太鼓楼というくらいだから、太鼓がぶら下がっている。天井には国内や海外の地名が方角に合わせて書き込まれていた。
この写真では小さくて読みにくいが、白い火災報知器のところからケープタウン、バンコク、香港、ラングン、ハノイ、広州、上海、マドラス、コンゴ、セントヘレナ…と海外の地名が並んでいる。円の内側は国内の地名。
太鼓をぶら下げてある部分も撮影した。
あとは開いている窓から外の風景を撮影したり、屋根を撮影したり。
でも、自分は高いところが好きではないのだなあと再確認してしまった。塔も耐震補強はしてあると聞いたからそこにいられたけど、でも落ち着かないのよ。
さあ下りるとしよう。
床に四角い穴があり、螺旋階段が下に向かっている。上る時も狭く感じたが、上から見るとさらに狭く感じる。慎重に下りていった。
二階から、玄関上のバルコニーの手摺りを撮影。ここもけっこう傷んでしまった様子。
これから補修されていくのだろう。
建物を出てから受付と反対側の壁面も確認してみたが、こちらもシートで覆われていて見えなかった。雨はほぼやんでいた。
旧中込学校の工事期間は2020年4月24日~2021年1月29日の予定だそうだ。
工事期間中も12月28日(月)までは開館している。工事期間中ということで、入館料を一般130円、高校・大学生70円、小中学生60円に減額しているという。律義だなあ。(通常は一般260円、高校・大学生150円、小中学生120円。)
【参考】
「重要文化財旧中込学校校舎保存修理(災害復旧)について」佐久市公式サイト掲載のリーフレット (リンク切れ)
【関連記事】
「旧中込学校見学記」(2018.08.19)
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