いろんな紙に触れよう

2021-03-20

サイト名を Paper Garden としたくらいなので、私は紙が好きなのだが、かといって詳しいわけではない。正直、自分が使う紙以外はよく知らない。新しい紙に接する機会を自分が積極的に作っていないのは残念なことだ。

というわけで、ここにやって来た。
塩尻市立図書館の中で「紙のさわりごこち、めくりごこち」展 という展示が開催されているのだ。

実は数日前に行ったのだが、ブログ更新を怠けているせいで、会期がもう終わるというのである。
明日、10月20日(火)までということなので、怠け者の私を許して欲しい。

松本市にある藤原印刷株式会社が主催しているのだが、紙の種類をいろいろ味わえるというので、やって来た。
館内で写真を撮れるのか心配だったので、図書館の方に確認したら「このコーナーは撮影OKです」。

メインの展示はこれ。

夏目漱石の「わが輩は猫である」の本が6種類。紙質を変えて製本して並べてある。
これを手に取って、紙によってどのように印象が違うのか、体験して欲しいという展示だ。

本文に使われている紙の名前と特徴が、こんな感じでパネルに書かれている。

写真の文字が読みにくいと思うので、一番下の★マークの棒グラフ(…じゃないよねえ、何という呼び方だろう)の部分だけ書き出しておく。
     軽 ├──┼──★ 重
     薄 ★──┼──┤ 厚
     白 ★──┼──┤ 黄
  つるつる ★──┼──┤ ざらざら

では6種類を並べて紹介。(連量というのは、規定の大きさの紙1000枚の重さです。)

「薄重」 コート紙      連量 68kg 
「白軽」 b7 トラネクスト   連量 64.5kg
「黄ざら」 Gオリンパス   連量 54kg
「白つる」 上質紙      連量 55kg (白い紙と黒い紙の2種類)
「厚ざら」 アドニスラフ70  連量 59.5kg
「黄つる」 メヌエットライトクリーム  連量 55kg

紙の種類が違うので本の厚さも違うのだが、一番厚い本が一番重いかというとそういうわけでもない。
手に持って感じた上で、今度は秤で確認しようというコーナーもある。

もちろん私は喜んで全て量ったのだが、数字を載せてもつまらないのでモザイク。

本を開いて手に持った感じでは、第一印象が良かったのは「黄つる」。書籍のために作られた「書籍用紙」に分類されるというくらいなので、納得であるな。

でももう少し触っているうちに、「白軽」の方が良くなってきた。こちらを私の推しとしたい。

会場には、自分のお気に入りの紙に投票するボードも用意されている。

「ご自由にお持ちください」と書かれたコーナーがあり、紙質の異なるメモ用紙が置かれていた。ありがたく頂きました。

家に帰ってから並べて撮影したもの。

知ってる中で惰性で生きてないで、自分からいろんな紙に触れて(紙に限らず)新しい経験をしていかないと駄目だよ…と自分に言い聞かせたのであった。

最後の写真は、図書館の外観。建物の名称は「市民交流センター えんぱーく」という名前で、その1・2階が図書館になっている。3~5階は会議室やイベントホール、会社の事務所などが入っているそうだ。
渡り廊下は、道路の向かい側にある市営駐車場と繋がっている。

というわけで、「紙のさわりごこち、めくりごこち」展 のレポートを終わります。