長野県立美術館

2021年4月10日、長野県立美術館が開館した。
長野県信濃美術館が2017年10月に閉館して解体され、新しく建てられた美術館である。名称も信濃美術館から長野県立美術館に変更された。

県立美術館は善光寺の東側にある。善光寺側から見るとガラス張りの建物だ。

二枚目の写真は、昨年の10月に撮影したもの。美術館開館半年前のイベントが信毎メディアガーデン(松本市)で開催された時に展示されていた模型である。
美術館は斜面に建っているので、裏手(写真の左上)の道路から、美術館屋上の広場にそのままつながっている。

東側の入口。手前の道路から見ると、1mくらい上がった位置に広場がひろがっている。その向こうには善光寺本堂が見える。この広場から階段で左側の道路に降りることもできる。

屋上広場を歩いて西へ。正面が善光寺本堂。

そこから右を向くと、城山公園の敷地。実はまだ公園の工事は終わっていない。

東へ戻り、本館の横を階段を下りていく。写真の左側が本館、右側は東山魁夷館で、中央のガラス張りの連絡ブリッジで連結されている。

白く見えるのは、中谷芙二子さんの作品「霧の彫刻」。

こんな感じ。(音声はありません)

この作品は、時間を決めて噴出させているものなので、実演されていない時はこんな状態。

館内には、自由に入れる無料ゾーンがある。一階の「交流スペース」もその一つ。現在は、榊原澄人、ユーフラテスのふたつの映像作品が壁面に投影されている。

交流スペースの隣にはオープンギャラリーという小さなスペースがあり、地域密着型のアートプロジェクトなど、現在進行形の創作活動を紹介する場となる。
6月27日までは、「美術館のある街・記憶・風景  『日常記憶地図』で見る50年」が開催されている。

地下にもギャラリーがあり、現在は「My SDGs展」が開催されている。
階段を下りたところに、このような表示があった。

壁面の一角に、解体した旧信濃美術館の3階講堂の組格子の壁が再現されていたのだ。
実はほかにも旧美術館の部材を記念に残している部分がある。
それがこれ。

美術館の東の道路沿いのコンクリートの壁面。そこに、旧美術館の正面の梁の先端に飾られていた益子焼「人の輪」が、移設されている。

以前撮った写真があったのでそれを掲載する。旧美術館の正面の輪は覚えていたが、その横の展示室の屋根にも付いていた。写真を見返して、初めて気付いた。

さて、今回のメイン展示は「東京藝術大学 スーパークローン文化財展」である。それについてはまた次回書こうと思う。