旧大沢小学校訪問
今年の8月、長野県佐久市にある旧大沢小学校をまた訪れた。
前回私が訪問したのは2021年だが、2022年4月に放送されたテレビドラマのロケ地として使われた後、その年の訪問者が10倍くらいに増えたのだという。
我が家にはテレビがないので、そういう話題には全くついていけなくて申し訳ないのだが、ともかく建物を見てくれる人が増えるのは良いことだろう。
でも今年私が訪れた時はあまり人はいなかったので、訪問者数は以前の状況に戻ったんじゃないかと思う。
二階の図書館入口。
校舎は基本的に年に2回(5月と8月)の公開だが、部分的に展示内容を変えているようだ。
今回は1階の職員室と2階の家庭科室には、児童の書いた自由研究が展示されていた。
図書館入口の扉に立て掛けてあるパネルは、2016年に開催された「なつかしの学び舎」という展示のポスターで、これは以前私も見たものだ。
図書館の中には、歴史的な写真のパネルが展示されていた。
学校の年表も掲示されている。
図書館の内側は、壁や窓枠の色が外側と違うので少し明るい印象。
廊下の右側にあるのが家庭科室。
家庭科室から眺めた風景。瓦屋根が玄関部分。右に見える建物は、大沢地区社会体育館。
校舎の左側には、大沢保育園がある。現在の保育園のある場所も社会体育館がある場所も、もとは大沢小学校の敷地だった。
さて。今回、もう一つ新しいものを見つけてしまった。
以前私も登った、あのちょっと不安だった梯子が新しくなっているではないか。
梯子にラベルが貼られている。「天井梁組見学梯子 昭和四十二年七月新設(令和四年五月再製)」と書かれていた。去年新しくしたんだね。
…ちょっと待って。大沢小学校が閉校したのって、1983年3月のはず。
梯子の設置が1967年って、つまり子どもたちがいる時代からこの梯子はここにあったってことなの? 通行の邪魔になるからいくら何でも常時設置はしないと思う。
見せる時だけ梯子を掛けたというならまだ分かるけど…。
年表を見ると、1967年には郷土資料室(土器や石器、民具などの資料を展示)を設置したとあるけど、もしかしてその話と混同してしまったのだろうか。それとも同時に天井梁組見学を始めたのかなあ。
良く分からない。
【追記】(2023.11.20)
調査不足で書いてしまったため、別の記事に書き直しました。
案内の方が屋根裏も見られますよと勧めるので、高いところが苦手なのにまた上ることにした。
他の人は気にしないのかもしれないけど、嫌なのはこの梯子の位置。もしうっかり梯子を踏み外したりしたら、そのまま一気に階段も転げ落ちるような気がしない? 不安感から変な妄想をしてしまうのだ。
でも上った。段の間隔が以前より狭くなっているし、木もしっかりしてるから上がりやすくなった。
天井裏は電球が点いてはいるけど、分かりにくいのでストロボを使って撮影した。
最後の写真だけ、目で見た印象を記録しておこうと思ってストロボなしで。
建物の周囲も歩いてみる。
今回は背面の全景を収めようと、敷地の端に寄って撮影した。逆光でうまく写せなかったけれど全体を収めることはできた。建物が暗く写っていたので画像を明るくしたのだが、色合いが良く分からなくなってしまった。(でも肉眼で見ても、背面の方が灰色っぽい印象だったな。)
正面側の写真も掲載する。壁の色はこちらの写真の方が分かりやすい。
壁面は白いペンキで塗られていたのが現在も部分的に残っている。
報道によると、昨年の5月の公開時には100人以上の行列ができたそうだ。
私は静かな環境が好みなので、今年の雰囲気の方が安心して見られる。
一時のブームに振り回されずに、建物の維持管理や展示物の整備を今後も続けていただきたい。
【関連記事】
「旧大沢小学校」(2021.05.07)
「閉校時の姿を保存する学校」(2018.08.20)
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