旧松本市立博物館の解体(2)

ここは松本城公園の南側入口。旧市立博物館の解体工事中である。

現在の解体状況はどうなっているのか確認しに来た。写真は8月半ばの状況である。(3枚目の写真のみ1月撮影。)

堀の向こう側に博物館があったのだが、もう建物は見えない。

参考として、1月に撮影した写真も掲載する。

写っている範囲の広さは異なるが、木の形を見ればどこに建物があったか分かると思う。

松本城公園の敷地に入って建物のあった場所を撮影した。
フェンスの向こう側に博物館の入り口があったのだが、もう何も見えない。

旧博物館の敷地を右に見ながら進むと、松本城の太鼓門(東側の門)がある。

門を出て橋の上から眺めると、収蔵庫だった建物(矢印)はまだ少し残っていた。

本館の方はほぼ解体が終わったようだ。一部分シートが掛けられている(矢印)ので、そこはまだ何か少し残っているのかもしれないが、ここからは分からない。

堀の外側を歩いてみたが、本館だったところに数台の重機が見えるので、もう本館の地上部分は撤去されたのだろう。

撤去後の敷地はどうなるかというと、特に何も作らずに更地のままにするらしい。イベントなどで使う予定だという。
ここには16世紀後半に松本城初代城主の石川数正が私邸として建てた「古山地(こさんじ)御殿」があったところだという。将来的には発掘調査をする可能性もあるのかもしれない。

話は変わるが、公園入口のところに、堀の復元についての説明板が掲示されていた。

ここに掲載されている江戸時代の図面は北を右側にして描かれているが、南・西外堀(濃い水色の部分)を今後、堀として復元するそうだ。
この堀は1920年代に埋め立てられ、宅地にされていた。

現在は住宅は撤去されてこのようになっている。南側の道路から西側を向いて撮影した。

中央の白いものは、松本市教育委員会のテントだ。
最後残っていた土地(110㎡)も2024年末に市が買収をして用地の取得は終えたそうだ。

埋めてしまった堀を掘り直したものが文化財と言えるのか私には分からないけれど、すでに松本市は史跡の追加指定をしたのだという。多分堀の石垣などは古いまま残っているということなのだろう。

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甲信越地方

Posted by Sakyo K.