ポップアップカード(シオニ大聖堂)
ジョージアの首都トビリシにある建物をモデルにして、ポップアップカードを作成している。まだメインサイトの更新まではいかないが、2つのカードができたので、中間報告としてブログだけ更新する。

このポップアップカードのモデルは、グルジア(ジョージア)正教会に所属するシオニ大聖堂だ。
グルジア正教会は独立した正教会だったが、1801年にロシアに併合された際にグルジアの教会はロシア正教会に編入された。
1917年のロシア革命の後、独立を回復した。

シオニ大聖堂のもとになった最初の聖堂は6〜7世紀頃に建てられたらしい。
現在の建物は12世紀にダヴィド4世が建てさせたものであるが、その後侵略者による略奪や破壊が何度も起こった。
13世紀にはホラズム朝、14世紀にはティムール、16世紀と17世紀にはペルシアの侵略があり、その度に修復をされてきた。
また、1668年には地震による被害もあったそうだ。
18世紀にオスマン帝国に占領された時にはモスクに改築するよう指示が出された。
侵略による破壊で一番新しいものは1795年にイランの侵攻を受けた時で、内部で火災が発生した。
グルジアは19世紀始めにロシアに併合され、大聖堂はロシア統治時代にも修復された。
グルジア正教会のシンボルに「聖ニノの十字架」がある。伝説では4世紀から存在していて当初はムツヘタ(トビリシの北西20kmほどのところにある古都)に保管されていたものだそうだ。戦乱を経て十字架は場所を移され、1801年にロシア皇帝アレクサンドル1世に献上されたという。
アレクサンドル1世は1802年にこの十字架をシオニ大聖堂に返還し、それ以来現在までここに保管されているそうだ。
シオニ大聖堂には2つの鐘楼がある。
一つは聖堂の北側にある15世紀に建てられた鐘楼で、18世紀に戦乱で破壊されたが1939年に修復されたものだ。それがこのポップアップカードの鐘楼である。

もう一つ、聖堂の西側に通りを挟んで1812年に建てられた新鐘楼もある。
こちらのポップアップカードは作らなかったが。
トビリシの建物のポップアップカードはもう1〜2点作ろう思っているので、それができたらメインサイトを更新する予定だ。
それが(ブログを除いて)今年最後の更新になるだろう。






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