パルコde美術館が閉幕

2021年度、松本市美術館は大規模改修工事のため閉館中である。そのため松本パルコを会場にして「パルコde美術館」を開催してきた。松本市美術館が注目する現代アーティスト12人の作品を入れ替えながら展示する展覧会だ。2021年の7月3日にスタートし、2022年2月28日が最終日。
その最終日に訪問をした。

パルコの壁面の看板にも「本日最終日」と貼り付けてある。

展覧会は会期を4つに区切り、展示室ごとに作家を入れ替えながら展示してきた。4期通して展示される作家もいれば、1期だけ、あるいは2期展示される作家もいる。

私は第1期と第2期を鑑賞したが、たまたま第3期は来ることができなかった。(過去記事「パルコde美術館(第2期)」「パルコde美術館」)

第4期は見逃したくなかったので、最終日に間に合ってよかった。

通期で展示されいる、大曽根俊輔の作品。

こちらも通期で展示されている飯沼英樹の彫刻。

草間彌生の作品は、自分のブログの以前の2つの記事で両方ともカボチャの写真を掲載したので、今回は展示室手前の「撮影OK」の表示。この展覧会は撮影OKの部分が多いので、うれしい。

展示室を移動していくと一度廊下を横切るのだが、廊下にも小さな展示があった。

後半は、展示を入れ替えているので、私は初めて見る作品になる。

最初は磯部昭子の写真。彼女の作品は第3期から展示されていた。

壁面が緑色だが、ピンクの部屋と黒い部屋、黄色の部屋を通ってきているので、もはやあまり派手に感じなくなっている。

次の部屋は黒い壁面に切り絵が展示されており、ほぼモノクロの世界となる。伊藤美園の切り絵作品。額装するときに作品を浮かせているので、背景に影が落ちている。
作品の大きさによって、影が効果的になるものと、逆に影で作品が見づらくなるものとがあったように感じた。

最後の展示室は、漆芸家の橋本遥の作品。器などの日常工芸品のほか、人体の形に漆を施す作品などが展示されていた。20代の自分だったら好きになっていたと思う。

屋上は、通期で展示されている千田泰広の作品。前回「動画を撮ればよかった」と思っていたので、今回は忘れずに撮影した。

BGMが鳴ります

パルコde美術館には計3回足を運んだが、入館料が500円という手頃な価格であり、写真撮影が可能な展示も多かったので、毎回楽しめた。

松本市美術館は今年の4月に再オープンするので、また見に行きたいと思っている。

2022年4月21日から、「御大典記念特別展 よみがえる正倉院宝物 -再現模造にみる天平の技-」が始まるそうだ。

これは2020年7月の奈良国立博物館から始まり、名古屋、沖縄、福岡、新潟、北海道、東京と、各地を巡回している展示である。現在は東京のサントリー美術館で3月27日まで開催されている。(展示作品はすべて、再現された模造です。)